wineに酔いしれる

勿論、液体のワインではなく、ソフトウェアのwineね。
wineとは、WindowsのソフトをLinuxで動かすソフトである。
http://www.winehq.org/
Linuxは、OSの一種で、まあwindowsと同じようなソフト
だと考えていい。無料で配布されていて、しかも一番中身
の部分はwindowsより先進的である。あまり個人で目にす
るものではないが、googleのサーバから自動車の空調制御
まで世の中ではかなり幅広く使われている。しかし、パソ
コンOSとしては、windows用のソフトが動かないという、
当たり前でありなおかつ致命的な欠点が存在する。
僕がまだ仕事をしていた頃は、ちょうどサーバとしてのLinux
ブームで、NetwareやNTServerあたりを駆逐していった。勿
論僕もLinuxサーバは何十台も立てた。
当時Linux陣営が言っていたのは、今度はデスクトップOS
を(Windowsから)Linuxにリプレースする、という話だった。
でも、現場でLinuxを支持していた僕でも、内心そんなこと
はありえないだろう、と思っていた。OSは単体のアプリで
はない。その上で何万種類というアプリケーションが動作す
る。
当時のLinuxは、Windows2000の10000倍安定する一方で、
UIはWindows3.1以下だった。KDEのウィンドウが上がる
が、実際の作業はほとんどコンソールでやるような状態で、
素人はおろか、普通のマニアにさえ触ることのできない代物
だったといっていい。
そして、今まで開発された業務用のアプリはどうするんだ、
という問題があった。1本でもキラーアプリがあるうちは
OSの乗り換えなど不可能なのである。
さっき、wineを試してみた。
windowsに囲まれて生活しているとわからないが、世の中は
とんでもない速度で進んでいると思った。
Linux用の機械を用意するのは容易ではないので、とりあえ
ず手元のwindowsにLinuxを入れて、その上にwineを入れて
windowsのソフトを片っ端から動かしてみた。
結論からいうと、Linuxはまだモノになるまで3年かかる
だろう。wineは10年。まだまだ実用品には程遠い。
ホームページビルダーやpicasa、silkypixはうまく動いて
くれた。一方で、動かなかったソフトもある。photoshop
はインストールさえできなかった。
でも、動作するソフトを見て、これは本当にモノになるの
かもしれない、という手ごたえがあった。
実際、linux用の一太郎は、windows用のソフトと全く同一
でありwineで動かしている。もうアプリケーションを特定
するならば商用に耐えられるレベルまではきているのであ
る。
アプリケーションレベルで言えば、microsoft製品を避け
て通ることは、かなり容易になってきた。officeやIE、
outlookの類は代替の無料ソフトがいくらでもある。
OSは今のところどうにもならない。だが、wineが完璧
に動くようなことになれば、もうライセンスに縛られたり、
ソフトの低品質さに悩まされたり、アップグレードの度
に高いおカネを払わされることもなくなる。
手元のパソコンでVMやLinux、wineを動かしてみて、もう、
OSというものが要らなくなる時代さえそこにきているの
かもしれないと感じた。こういうプロジェクトにおカネが
回るようになったら、パソコンの未来というのは結構面白
いのかもしれない。
(2007.10.12)
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