少年の日の思い出

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ずーっと探していた場所にいってきた。
少年時代を勉強だけですごした人だから、そんなにいっぱい
思い出があるわけではないのだが、わずかに残っている父親
との思い出がある場所が、「少年の森」
いつの日かいってみようと思っていたのだが、トトロの森の
よう。このあたりにあるはず、と思って、どんなに探しても
みつけることができなかった。カーナビには場所が書かれて
おらず、気づいたときには慶応大学がやってきてあたり一面
開発されてしまった。表通りの駐車場も廃止されたようだし、
市役所でもみつけることができず、もう、僕はずっと「少年
の森」は慶応大学になってしまったのだと思っていた。

ところが、この前駐車場を探すために買った新しい藤沢市の
地図に、ちゃんと少年の森は載っていた。思い描いていた場
所と少し違う場所だったが、間違いなくまだ存在している。

ふらふらと車を走らせて、藤沢市のブラックホールみたいな
場所へいってみる。へえ、こんな場所だったんだ。なんかぜ
んぜん記憶にないような入り口をくぐると、キャンプファイ
ヤーやバーベキューをした場所。いくつもの思い出が鮮明に
思い出された。が、思っていたよりも、ずっとはるかに小さ
い場所だった。それは、僕が大人になってしまったからなの
だろうか。

そのときの父親はもう他界している。
子供のときの思い出に残っている場所。今度は僕が父親とな
り、子供に思い出を残してやる番になった。 
(2006.12.7)
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