運転時の視線誘導

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人間の目というのは、自然と動くものに視線が行くようになって いる。
そして、視線がいったところへ自然とハンドルを切っていく習性 がある。つまり、何も考えずにカーブの内側を見てハンドルを切っ ていくと、後ろのタイヤはセンターラインを割る。まさかそんな 筈が、自分だけはなんて思っても、交通事故誘因の徹底分析とい う本によれば、およそ3割の人はセンターラインをオーバーして いるという研究結果が出ている。そして、トラックの脇腹につっ こんで事故を起こす。だいたい事故後に「トラックが幅寄せして きた」とのたまうそうだが、その実はトラックを凝視した結果、 そこへ向かってハンドルを切ってしまう、というのが真相だ。こ の研究結果から、自分がどう視線誘導を組み立てれば安全な運転 ができるかは、さほど思索をめぐらせなくても結論を導くことは できるだろう。

安全運転というのは高度な知見にもとづく技術で、ハートやマナー で解決する問題ではありえない。安全な運転をするためには、勉 強と経験が必要なのである。


さて、世の中にはバックミラーに色々なものをぶら下げて運転し ている人がいる。レイなんかの巨大な物体をぶら下げている人は 論外だが、お守りをぶら下げている人は、本人は安全運転のつも りだから始末におえない。バックミラーに何かをぶら下げれば勿 論死角も増えるが、それ以上に冒頭のとおり、人間の目というの は、自然と動くものに視線が行く。車を動かせばお守りは揺れる。 ということは、何も考えずに運転していれば、前を見ているよう でいて実はお守りに視線が行っている可能性が高い。

そして、何も考えずにいると、お守りに向かってハンドルを切る 可能性がある。簡単に言えば、前を見ていない、とっさのときに どこへ向かってハンドルを切るかわかんない要注意車両というこ とだ。できれば近寄りたくないが、後ろの車は選べない。そして、 そもそもお守りぶらさげている要注意車両というのが、実に多す ぎるのだ。


まともな運転をしようと思ったら、お守りどころか、自分の体よ り前、手の届くところにモノを置いてはいけない、と僕は教わっ た。少し前の国産車は、助手席ダッシュボード上にモノを置ける ように窪みがついていた車もあったが、あそこへは決してモノを 置いてはいけないのである(現に最近の車は国産車でも自分の体 より前にモノを置けるような窪みをつけないようになっている)

じゃあ、僕はどうなのか。残念ながら僕はあまりストイックでは ないので、センターコンソールに充電中の携帯電話くらいは置く ことがある。が、その危険性は一応認識した上で、できるだけそ のリスクは避けるように運転している。


運転をするための靴の話はここで書いた
http://www.tozan.org/jiko/car/index.html

僕は腕時計をはめたまま運転する人の運転技術は信じない。僕は 腕時計をはめたまま運転できないし、運転するときは必ず腕時計 をはずすようにしている。

そして、安全運転のイロハのイは、僕は常に窓をきれいにしてお くこと、と思っている。ホントはガソリンスタンドの汚い雑巾な んかで窓を拭いちゃいけないんだよ。

(2005.10.8)
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最終更新日:
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