あまりに美しい南アの展望・蛾ヶ岳 2002.2.25

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蛾ヶ岳 2002.2.25

蛾ヶ岳は、富士山の北側の山のかたまり(御坂山地)の一番はずれにある、忘れられた名勝、といった感じの山です。武田信玄の城から見るとお昼の時間にこの山の真上に太陽がくるので昼が岳→転じて蛾ヶ岳(ひるがたけ)というようになりました。

地図は「市川大門」という地図になります。
http://mapbrowse.gsi.go.jp/cgi-bin/nph-mm.cgi?mesh=5338241&res=0&offset=0&method=d?1033,15
ここも登山地図が出ていないマイナーな山で、必然的に地形図での登山になります。
西側から回り込まないといけないので、御坂山地といってもこの場所はちょっと行きづらい場所です。

四尾連湖からスタートするのですが、ここがいい具合に寂れていて、日本流のわびの境地。静かな湖岸の風景を背に日のあたる落葉樹の間を縫っていきます。暫くはほとんど積雪がなく、軽い登りを大畠山の南東へ向かって(この登山道も地図に書かれていませんが、ちゃんと整備はされています)登っていき、1130あたりのコルで稜線に出ます。山頂の展望はかなりひらけていて、広く快適な尾根。ここでは四尾連湖一帯の山を望みながら南アルプスの白く清らかな頂を背景にほとんど標高差のない楽しい稜線歩き。雪を踏みますが締まってはおらずアイゼン不要。

1100の小ピークの南面から少し下ったところから登山道を外れ、かすかな踏みあとをたどって1128へ向かって直登していきます(一応テープは貼ってあるがここは登山道ではないので経験者以外は入らないこと)標識も何もないピークからは木の間から白いものが見えかなり期待がふくらむ。

下りは南へ伸びている尾根を伝って再び元の登山道に戻り、1110のピークの北面で再び雪を踏み始める。ぐるっと回り小ピークをこえたところから蛾ヶ岳に向かって直登している県境の尾根があるが、今度は登山道を忠実にたどり標高1150mの西肩峠へ出る。西北西へ向かっている沢のあたりからは雪を踏むが今のところは氷になっていない。

西肩峠からの少しきついが日当たりがよく快適な稜線を150mばかり登り山頂へ。
山頂からの展望は、南面が開けていて、ここに富士山。ずっとガスの中だったのですが、一時的に展望がひらけて一瞬だけ見ることができました。少し右側に毛無山〜雨ヶ岳稜線。雨ヶ岳は笹の中だそうですが、毛無山からも富士山はよく見えます。
左奥には三方分山。地理的には重要らしいですが、山としてはたいしたことのない山です。下の方は結局晴れず子抱き富士=大室山や樹海までの展望はありませんでした。
北側が展望台になっていまして、ここで食事。
人知れず存在する静かな山だと思っていたのですが、意外と登ってくる人は多く少々がっかり。

白峰三山(日本第2位の高山=北岳、第4位の間ノ岳、一番左は第15位の農鳥岳)の真っ白な峰と、そして左の方に塩見岳(第16位)の頭が少し見え、その左は恐らく蝙蝠岳。さらに左へいくと圧倒的量感の悪沢岳(6位)南アから見ると決してたいしたことのない山なのですがここから見ると南アの盟主といった堂々とした貫禄。その左の赤石岳(7位)は中央がへこんでいて、左が高い方のピーク(赤石岳)、右が低い方のピーク(小赤石岳)
そのさらに左に聖岳(同21位)まで見え、すっかりご満悦。笊・七面山といった関脇級ピークまでは同定しなかったものの、主稜線から下がった山の山肌はすでに黒っぽく変わっており雪も少ないようです。
篠井山、貫ヶ岳、思親山方面は僕には同定する力なし。地図を見ながら研究している最中です。

北岳は八本歯やバットレスの岩場の状況まで見えるほどクリアな視界。小太郎山や池山吊尾根の方まではっきり見え、過去に登りし峰、これから登り行く道に思いを馳せる。その右は鳳凰三山。残念ながら南アのかっこいい山こと甲斐駒はこの位置からの展望はありません。その手前は櫛形山と思います。

北側は八ヶ岳ははっきり見えました。一番高い赤岳、左が権現岳、右が横岳。編笠山、とそれぞれのピークがはっきり見え、その右にニセ八つこと茅が岳。思っていたほど雪がついていなかったので来週あたりチャレンジしようということになりました。さらに右の奥側にうっすらと見える雪をかぶった金峰山は少し心の中で見るような感じで五丈岩までくっきりと見えるような感じではありませんでした。ここも天気がいいときなら富士山がよく見えるところなのですが今の時期は積雪2mと本格的な冬山。茅が岳と金峰山の間はおそらく横尾山か羅漢寺山あたりだと思うのですが横尾山は奥側なので黒富士とかそういった山でしょう。

この日は黄砂がとんでいたので遠くの方は見えなかったのですが、すっかり晴れ渡った冬の日なら浅間山や甲武信岳、おそらく大菩薩連嶺や雲取山まではっきり見えるものと思います。御坂山地方面=御坂山・王岳・黒岳方面の展望はありません。

見事な展望を見ながら山頂で土鍋を食べている間に南はすっかりガスの中。早い時間に登頂したことが功を奏した幸運に感謝。ウキウキ状態で下山した後は上九の湯で汗を流しましたとさ。

危険な場所はとくにありませんが、積雪はあります。念のため軽アイゼンはお持ちください。

蛾ヶ岳山頂から西北西に向かって流れている沢を横切った先あたりで、同行の1名が枯葉の下の氷を踏んで危うく滑落しそうになっていますので、足運びは慎重に。朝一は凍結している可能性が高いですので避けられるのが無難かと思います。


四尾連湖→蛾ヶ岳 2H
蛾ヶ岳→大畠山→四尾連湖 1H30

無雪期とほぼ同じくらいのタイムになります。さほど早いペースでは登っておりません。


蛾ヶ岳山頂からの展望。Kashmirにて作成しましたが、実際にもほぼこのとおりの展望が得られます。
右端の甲斐駒は鳳凰三山の陰に隠れます。主稜線は真っ白でした。

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*この山行のデータ(山行日基準)* データの見方
ルート 四尾連湖−蛾ヶ岳往復
地図 2万5千図 市川大門。山と高原地図は多分カバーする図葉がないと思う。
Yahoo! (データがありません この欄は互換性のため提供されます)
地形図 (データがありません この欄は互換性のため提供されます)
難易度 とくに難しいところはなく、なだらかで家族ハイキングにも最適と思います。晴れてさえいれば展望の良さは特筆。
所要時間 のぼり2時間弱程度。
他の季節 僕は雪のある季節にしか行ったことがないのですが、冬季を通じて登山に支障が出るほど の積雪があることはない、と考えていいと思います。ただ、冬場は4本爪でいいのでアイゼンを持参した方 がいいでしょう。展望の山なので、やはり空気の澄んでいる冬場がいいのではないかと思 います。夏は暑く展望も利かないので、多分がっかりすることと思います。
トイレ 登山口にありますが、冬季は閉鎖されています
水場 ありません
避難小屋 ありません
幕営適地 西肩峠とか山頂あたりで張ろうと思えば張れるかなあ…まあ、幕営するような山でもないし、でも多分山頂からは甲府の夜景が綺麗だ。
交通 公共交通機関の場合タクシーになってしまいますが、駅から歩く手もあります。車は登山口に有料の駐車場。
キャブコン可
マイクロ可
トレーラ可
登山計画書 登山口にポストが設置されました。用紙筆記用具備え付け。
問合せ先・参考文献 (データがありません この欄は互換性のため提供されます)
その他 いい山だった!
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最終更新日:
このページはwakkyが書きました。誤りをみつけた方は宛までご連絡ください
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